ものづくりに於いて考えるべきことがよくまとまっていてわかりやすい本でした。
デザインシンキング
■共感
他の人が感ていることを感じる
・目的
インサイト(気づき)の発見
・ポイント
- 抽象的ではなく具体的な行動(いつどうしたのか)
- 行動→態度→価値観
※答えを聞くのではない
■問題提起
・目的
事実から問題解決に向けた着眼点を定めること
・ポイント
「発言」「行動」に分けて、そこから相手の「考え」「気持ち」を推察
e.g.
発言:残業は嫌だ
行動:残業ばっかり
→
考え:早く帰りたい
気持ち:業務が終わらないので残業は必要
こうした事実を踏まえて、
どのような「ユーザー」が、
どういった「インサイト」が背景にあって
どのような「ニーズ」を必要としている
という着眼点を導き出す
■創造
「問題定義」に対応してテーマを設定し、できるだけ多くのアイデアを出していく
・ポイント
アイデアのポイントを評価しない
- うまくいきそうなもの(実用性)
- ユーザーがわくわくするもの(有用性)
- 革新的なもの(革新性)
に分類
■プロトタイプ
・目的
アイデアを手にとったり、その場で試したりすること
・ポイント
作成には15分くらい
■テスト
ユーザーが使っているシーンを想定し、その場面を自分たちで演じてみて疑似体験し不具合を確認する
・ポイント
素早く作り、素早く失敗すること
経営者
■NG
- 市場規模はどうか
- いつまでにできるのか
■OK
- どんな発見があったか
- 何を学んだか
- 次は何を知りたいか
事例
■Yahoo!
ユーザーファーストで問題を解決するための思考法
「なにか不便なことはありますか?」などとユーザーに質問しても本音は出てこない
むしろユーザーの行動や操作しているときの気持ちについて質問した
どんな画面を見ているのか。使用時間はどれくらいか
などを具体的に掘り下げて聞くようにした
アイデアの発想法
クリエイティブな発想を記録する
自分のベストなタイミングを把握し、その瞬間をキャプチャーできるようにする
内容の良し悪しはその場では判断しない
いいアイデアを生み出すの近道は、できるだけたくさんのアイデアを考えること